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カラダノナヤミNO.3 カラダのリズム。つかんでいますか?

“女性のためのお医者さん”に相談してみよう。

女性はライフイベントが多いため、長い目でみた人生におけるカラダの変化だけでなく、日々の生活の中でのカラダのリズムをちゃんとつかんで生活することが大事です。女性特有のカラダの悩みと、産婦人科との上手なつき合い方について、産婦人科専門医の清水先生に教えてもらいました。

清水幸子先生

センセイ、生理前になるとイライラしていつも彼とケンカしてしまうんです。


あらら。それは困りますね。なるべく、生理前のイライラ時期は彼とのデートは避けるなど、対処法を考えないと・・・。


月経前になると、腹痛や頭痛、吐き気がしたり、イライラや不眠、不安、うつ状態など情緒不安定になることは、生理がある健康な女性なら、ある程度は仕方のないことです。これをPMS(月経前症候群)といいます。また、月経の初日や直前から腹痛や腰痛、頭痛などの症状が出ることを月経困難症(生理痛)といいます。どちらも不快で、人によっては、とても辛い症状ですね。


症状が辛いときやどう対処していいか悩んだときは、婦人科や産婦人科を受診しましょう。産婦人科は“女性のための科”です。お産に関わることだけでなく、女性の一生に関わる「女性科」。自分のカラダと仲よくつきあっていくためにも、気軽に足を運んでみてください。受診して卵巣や卵管、子宮などに疾患がないということがわかるだけでも安心できますし、症状に合わせて鎮痛剤や漢方製剤、ホルモン剤などの効果的な治療法が選択できます。

産婦人科は初めて・・・。
生理前のイライラも、治療できるのですか?


もちろんです。月経前にイライラがひどいとか、不眠とか、体調が非常に悪いということであれば、漢方薬でマイルドに治療できます。漢方薬は体調を整えるとか、生理痛を和らげる、冷えをとるなどの効果があります。ただ、特効薬ではないので、すぐに効くわけではありません。そのため、低用量ピルを使うことも。低用量ピルは、通常避妊に使用されますが、排卵を抑えてホルモンのバランスを調える効果があるので、月経前症候群によく効くのです。生理の量がすごく多いとか、ニキビの治療にも効果的です。

清水幸子先生

ほかにも、生理痛だったら、子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系の病気がなければ、痛み止めを処方します。よく痛みをギリギリまで我慢される方がいらっしゃるのですが、痛み止めは、痛くなってから飲んでも意味がありません。痛くなる前に飲むようにしましょう。人によっては2~3日前から飲むことをオススメすることもあります。


月経は、女性がある年齢までずっとつき合っていくものですから、少しでもこの時期を気持ちよく過ごすようにしたいものですね。「生理は嫌なもの」と思っている方が多いと思いますが、月経は健康のバロメーターでもあります。自分のカラダの変化を敏感に感じとることができます。

生理中、気分よく過ごすにはどうしたらいいでしょう?


まず、基礎体温表をつけるなどして、セルフチェックしながら、自分のカラダのリズムを知ることが大切ですね。自分のカラダのリズムがわかったら、月経直前から月経中は、なるべく仕事やプライベートのスケジュールを前もって調整して時間的な余裕を作り、リラックスして過ごすようにしましょう。


リラックスするには、睡眠を十分とり、好きな本や音楽を楽しんだり、と精神的にゆとりを持って過ごすよう、心がけてください。ぬるめのお風呂にゆっくり入って、カラダの血行を良くすることもいいですし、アロマオイルを使ったセルフマッサージで軽いストレッチ運動などをするのも効果的です。


食事も塩分や水分の取り過ぎに注意し、バランスのいい食事を心がけ、カルシウムやビタミンをたくさん取るようにしましょう。

基礎体温表って、どんな風につけるのでしたっけ?


毎朝、目を覚ましたら、起き上がらず、寝たままの状態で、婦人体温計で測ります。排卵にともなう微妙な体温の変化を測るので、必ず婦人体温計を用いて口腔内で測ることが大切です。体温は、ちょっと動いたりするとすぐに上がってしまいますから気をつけてくださいね。夜中にトイレに起きてまた眠ったり、前の日にお酒を飲んだというだけでも体温は高くなってしまうんです。


でも、毎日、そうして測るのは大変ですから、3日に一度でも構いません。3日に一度ずつ、1~2ヵ月ぐらい測れば、排卵の周期がわかります。それから、体温だけでなく、生理前のこの日は体調が悪かったとか、生理痛がひどい、頭痛がする、お腹が痛い、寝不足ぎみ、お酒を飲んだなど、その日の体調などをメモしておきましょう。月経量なども記入しておくといいですね。


そうすれば、だいたい自分のカラダのリズムがわかってきますし、今月はちょっと先月よりも生理痛がひどいなぁとか、月経量が多いみたい・・・など、カラダの微妙な変化もキャッチすることができます。それで気になることがあれば、その基礎体温表を持って婦人科を受診すればいいわけです。忙しくて基礎体温表がつけられないという人は、手帳にいつ生理があって、終わったかだけでも書いておいてくださいね。

南房総の千葉・鴨川に位置する亀田メディカルセンター(亀田総合病院,亀田クリニック,亀田リハビリテーション病院)は、海が程近い気持ちいい場所。
外来施設「亀田クリニック」のホテルのような吹き抜けのロビー。院内は、女性専用外来や入院施設内に女性フロアを設けるなど、安らぎを感じられるような工夫がなされています。

カラダのリズムや変化からどんなことがわかるのですか?


20~30代の女性で、最近とくに生理痛がひどいということであれば子宮内膜症、もう少し年代が上になってくると、子宮筋腫という病気も疑われます。受診してそういう病気がないということがわかれば、安心して痛み止めを飲むなどして、痛みをコントロールすることができます。


子宮内膜症や子宮筋腫というと、特別な病気に思われる方もいると思いますが、これらは一定の確率で起こる女性の病気です。たとえば、子宮筋腫は、小さいものを含めれば、4人に1人は持っているものなんです。筋腫が小さくて症状が何もなければ、定期的に経過観察をすればOKだし、そこそこ大きい筋腫で、すごく生理の量が多くなっている、貧血がひどいなどの症状があれば、治療する必要があります。


それから、治療以外にも、1ヵ月以上前に受診していただければ、旅行のために生理を遅らせたり、早めたりということもできますよ。もっと、皆さん、婦人科を賢く利用されるといいですね。受診していただければ、生理前のイライラやカラダの不調をコントロールできるし、せっかくの楽しい旅行が台無しになることもありません。

インタビュー/文 岩村明美

清水幸子先生

PROFILE
医学博士 産婦人科専門医 母体保護法指定医 清水幸子先生


亀田メディカルセンター主任産婦人科部長。産婦人科をお産のときだけでなく、若い世代からご高齢の方まで、女性の一生にかかわる「女性科」と位置づけ、女性特有の疾患に関する正しい知識や情報を得られるよう、環境を整備。月経異常や更年期などの女性ホルモンが関わるウィメンズヘルスケアを専門に取り組んでいる。昭和大学医学部産婦人科学兼任講師も務める。
亀田メディカルセンター
http://www.kameda.com/index.html

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