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カラダノナヤミNO.2 ストレス。溜めていませんか?

オフィスでもプライベートでもアロマテラピーでストレス緩和!

カラダがだるい、イライラする、肩がコリコリ。
そんな「ストレス」を緩和させる方法について、アロマテラピストの篠原直子さんに伺ってみました。



篠原さんもストレスで悩んでいたことがあるのだそうですね。


以前、広告代理店に勤めていたのですが、時間の不規則な仕事によるストレスから、重度のアトピー性皮膚炎になってしまって…。仕事は好きだったのですが、泣く泣く休職させてもらい、とにかく心身によいといわれることをいろいろ試していました。

篠原直子さん

そんなとき、部屋を掃除していて、偶然アロマの小瓶を見つけました。ラベルに書いてある説明の通り、お風呂に数滴、垂らしてみたら、湯気とともに、ふわふわっと心地よい香りがして、いつもなら、全身が痒くて夜中に目を覚ましてしまうのですが、その日はぐっすり眠ることができたのです。後日、調べてみたら、ラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)でした。今考えると、それが柑橘系の精油だったら、刺激が強すぎて大変なことになっていたのですが、あの『偶然』は本当にラッキーでしたね。


ラベンダーは、リラックスや鎮静のオイルとして有名ですが、お肌に対しても鎮静作用や抗炎作用があるのです。まさに、そのころの私の「この先どうなっちゃうのかな」とか、「仕事に戻れないのかな」といった不安でいっぱいの心の状態や肌の状態に、偶然にもピッタリだったのです。

篠原直子さん

香りを嗅ぐだけで、そんなに効果が得られるのですか。


香りは、小さな分子になって空気中にふわふわふわと舞い上がります。そして、鼻の付け根のあたりにある小さな粘膜(嗅上皮)に香りの分子がコロコロと転がってペタッと付くと、電子信号に変換され、大脳にその刺激が伝わっていきます。
大脳には、新皮質(しんひしつ)と辺縁系(へんえんけい)と呼ばれる部分があります。辺縁系は、情感や性(子孫繁栄)に関すること、食に関することなど、生存することと深い関わりのある本能と直結する部分です。
そのあと、水分や体温をコントロールする視床下部(ししょうかぶ)や、ホルモンのバランスを調える脳下垂体(のうかすいたい)にも伝わります。そして全身の臓器のバランスをととのえて、コントロールする自律神経、さらには、ホルモン系にまで影響がいき渡ります。自律神経とホルモン系、双方のバランスが整うと、免疫系の働きもアップし、心身が健やかになる…という流れです。
アロマは大脳に作用し、数十秒で辺縁系から全身に余韻は広がります。香りをちょっと楽しむだけで、数十秒で、カラダの中でさまざまなアクションが起きるのです。



篠原直子さん

何となくリラックスするというのは、“気のせい”ではなかったのですね


20世紀はじめ、フランスの科学者、ルネ・モーリス・ガットフォセ博士が、ラベンダーをはじめとする精油の研究をし、学術的な論文を発表して以降『アロマテラピー』という言葉が確立し、その効果が科学的に解明されてきました。それまでも、ヨーロッパの人々の暮らしの中では、ラベンダーは眠りの質を高めるということで、寝室に香らせたり、ポプリでサシェを作り、リネンに香りづけしたりもされていました。ラベンダーが香っているとよく眠れるということを体験的に知っていたのですね。


現代になって、ラベンダーは大脳の中の縫線核(ほうせんかく)に働きかけて、セロトニンという脳内ホルモンの分泌を促すということがわかったのです。セロトニンは、安らぎの脳内ホルモンと言われています。20世紀以後、科学的な裏付けがきちんととられるようになり、フランスやドイツ、ベルギーでは、アロマテラピーは、医療にも取り入れられています。

篠原直子さん

ストレスを緩和するには、どんな香りがおすすめですか?


精油はたくさんの種類があります。一つひとつ、効能効果を覚えるのも大変なことですし、最初は、香りを試してみて、「あ、私、これ好きだわ……」という直感によって香りを選ぶのがよいのでしょう。実は、これが一番理にかなっていたりもします。といいますのも、人のカラダはとても正直にできていて、そのときの心や肉体が求めているものを心地よいと感じるようにできているようなのです。自分が好きな香りこそが、ストレスに速やかに働きかけてくれるというわけですね。


ストレスというのは、精神的な面、肉体的な面と様々な要因がありますが、ストレスがかかっているときは、姿勢もちょっと前屈みになって、自分の大切な部分を守る姿勢をとりがち。みぞおちの部分が、とても硬くなっている人が多いですね。呼吸も浅くなって、吸う、吐く…の呼吸サイクルも短くなります。


そんなときは、ちょっとそばに、自分の好きな香りを漂わせ、深呼吸してみましょう。心身の緊張もふんわりほぐれていきます。それが、ひいては、肩こりであったり、目の疲れであったり、腰痛であったり、ストレスサインの緩和にもつながっていきます。
足浴やお風呂に入れたり、マッサージをしたりといろいろ方法はあるのですが、まず、机の周りに香りを漂わせるということだけでも、ストレスリリースにとても役立ちます。
ティッシュペーパーなどに精油をたらして、デスクまわりに置いたり、カバンの中に入れておくだけでもOK。仕事をしていて煮詰まったときに、好きな香りを嗅いで、まずはゆったり深呼吸…です。


これからいくつか精油の効能を紹介しますが、あくまでも直感でどれが好きかということを最優先に選んでみてください。香りを選ぶのは、できれば午前中がよいですね。鼻が元気なのは午前中なのです。朝起きて体調がいい日に、アロマショップに行って、何種類か嗅ぎ分けをしてみましょう。試香紙に香りをつけ、1日持ち歩いてみてもいいですね。香りの変化を楽しみながら、「あ、この香り、好きかも…」と思ったら買ってみるとよいと思います。

ローズマリー
心身を刺激・活性させる香り。午前中、眠いのを起きて満員電車に乗って、会社に着いたときはぐったり。でも、次から次へと仕事をしなければならないというようなときに、集中力を高めたり、あるいは、記憶力をアップさせたいときにも効果的です。(高血圧の方は使用をお避け下さい)

グレープフルーツ
精神的な面では、リフレッシュ効果があり、脳内ホルモンの分泌を促し、高揚感をもたらす働きがあるので、気持ちが沈みがちなときに、心を高めてくれます。お部屋の中の空気をきれいにする、殺菌・抗菌もあります。お肌への刺激が強いので、お風呂やマッサージには使用不可。お部屋での使用を中心にしましょう。

ゼラニウム
リンパ系を整え、むくみをすっきりさせる作用と、ホルモンバランスを調整する働きがあります。月経の前のPMS(月経前症候群)の時期、お風呂に1~2滴垂らしたり、マッサージに使うとすっきりします。ストレスで弱まりやすい副腎を助けるため「最近忙しくて、もう、ヘトヘト!」というときにおすすめです。

ジュニパーベリー
新陳代謝を活発にさせてくれます。とくに、水分代謝をよくしてくれるので、ずっとエアコンの効いている部屋にいて、汗をかきにくい、冷えやすい、のぼせやすい方におすすめです。汗がかけない身体は老廃物をためがちです。いらないものは身体の外へすっきり排出!クレンジングしてしまいましょう。むくみにも有効です。

サイプレス
すがすがしい樹木の香りは男性にも人気があります。集中力を高め、心に安定感をもたらします。サイプレスの香りをかぐことで、森林浴効果も期待できます。針葉樹がもたらす芳香成分は呼吸器系によく、ウイルスや雑菌を除菌する働きがあります。インフルエンザや風邪の流行る季節にもおすすめです。

クラリセージ
女性の味方ともいうべき1本です。生理痛のとき、足浴やお風呂、マッサージで使うと心も身体がほっとゆるみます。身体を芯から温める効果も。ホルモンのバランスととのえる精油でもあるので、生理前に、だるかったり、眠くなったり、お肌の吹き出物が増えたり、感情が不安定になったりするときにも効果的です。

インタビュー/文 岩村明美

篠原直子さん

PROFILE
アロマテラピスト 篠原直子さん


西洋薫香SHINOHARA代表。英国ITEC認定アロマセラピスト。 日本人のこころと身体にあったアロマテラピーやハーバルケアを全国各地で指導。企業や官庁でのストレスマネージメントの講演、植物療法に関する指導、書籍や雑誌での執筆活動、アロマテラピーを応用した商品企画や広告企画、コンサートやライブでの香りの演出などを手がけている。自分自身がアトピー性皮膚炎で悩んだ際のケア経験を活かしナチュラルな素材を活かした香りよいレシピを多数展開している。
http://www.aromalife.net/

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