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イイオンナノ作り方はイイ女から学ぶ!「自分らしさの作り方」
Vol.5 福田 桂子さん

マーケティング部の部長としてチームを率い、「32色の選べるキャッシュカード」など、新しいアイデアを次々とカタチにしてきた福田桂子さん。「自分らしさ」とは、「仕事における自分の役割を客観的につかむこと」。お話を伺うと、まさに「理想の上司」という言葉がぴったりです。

福田 桂子さん

新生銀行といえば、カラフルな32色のキャッシュカード。口座開設数の増加にも大きな役割を果たしているそうですね。見ているだけで楽しくなる色とりどりのカードが誕生した経緯を教えてください。


-新生銀行のリテール部門は、お客さまの生活を豊かにし、彩りのあるものにするお手伝いをしたいと考え、「color your life」というブランド・アイデアを掲げています。私たちがリテール部門の立ち上げに際して行ったサーベイでは、個人のお客さまが一般の銀行に対して、「モノクローム」「つまらない」「行かなければならないから行く所」というネガティブなイメージを持っているということが浮かび上がってきました。さらに、お金は、生活全般に関わるとても大切なものなのに、金融商品については「よくわからない」「難しい」というイメージを持たれている方が多いこともわかりました。そのような自らのあり方に対するアンチテーゼとして、私たちは「たくさんある銀行の中から、お客さまに選ばれる銀行」を目指す姿勢や思いを込めた“color your life”というコンセプトを打ち出したのです。


さらに、いつもお財布に入っていて、目にするキャッシュカードも選んでいただこうと。好きな色を「選んでいただく」姿勢こそが、私たちにとって大事なのではないかという発想から、「32色の選べるキャッシュカード」を作りました。

福田 桂子さん

美大卒業後、大手流通業に入社、その後LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループ)、そして新生銀行へと異業種から異業種へ――。不安やプレッシャーはありませんでしたか?


-大手流通業からLVMHに移るときは、英語にものすごく不安がありました。それまでも、宣伝部では、外国人アーティストやクリエイターと一緒に仕事をすることもあって、英語を使う機会はあったのですが、新しいところでは、朝から晩まで英語漬けになると想像できました。そこで最終出社日のあくる日には、ロンドンに飛び、LVMHの出社前日までロンドンで、朝から晩まで18時間、40〜50日間ずっとマンツーマン指導を受ける、英語漬けの生活を送りました。それでも不安が消えることはありませんでしたが、「あとは仕事をしながら身につけていくしかない!」と覚悟を決めました。

その他は、何が不安かもわからないような状態でしたが、転職に関していえば、プレッシャーというよりも楽しみでしたね。何をやらせてもらえるんだろうって。とくに新生銀行への転職の際は、私は金融業界の経験がなくても、「ニューブラッド(new blood)」が欲しいということで呼ばれましたから、その点は、自分の持ち味を出しやすいかなと思っていました。

それぞれのイメージストーリーを持つ「32色の選べるキャッシュカード」。福田さんのカードは、ご自分の誕生月である8月にちなんで“サンフラワー”。新生銀行のお客さまにも、自分の車や髪の色に合わせてカードを選ぶ方がいるそうです。

福田さんを支えてくれる、背中を押してくれるものや言葉は何ですか?


-「経験」です。仕事をしていると、限界を感じるときがありますよね。仕事もプライベートも、「もうダメだ、絶対回らない」という状況をなんとか乗り越えた経験が、私もこれまでに何度かありました。不安を感じるときには、そのことを思い出すんです。「あのときは、もっとダメだと思ったけど、乗り切れた。今回も大丈夫」と思うと乗り越えられます。他人にどんな言葉をかけてもらうよりも、自分で経験したことの方が自信になっています。




最近、ワーク・ライフ・バランスという言葉が注目を浴びていますが、福田さんはどのように「オン」と「オフ」のバランスを取っていますか?


-ここ1年くらい、少しずつプライベートとのバランスを考えるようになりました。それまでは、「オン」も「オフ」も常に会社での仕事が意識にあって、いつも精神的に「オン」の状態でした。最近になって、上司が暴走状態だと、チームの人たちが相当疲れるのではないかと思い始めたんです。私が率先してワーク・ライフ・バランスを推し進めることが必要だと思うので、「休めるときは、休みましょう」と部下にも言うようにしています。

気分転換には、どんなことをされるのですか?


-旅行が好きで、海外にもよく行きます。以前は、週末は、人脈作りや情報収集のために東京のいろんな場所に出かけたりしていましたが、最近は、自分をあえて「弛緩」させようと思い始めて、旅行に出かけるようになりました。

でも、スイスのアルプスで、標高3000メートルのスキー場のリフトに乗りながら、部下と電話したり、アジアンリゾートのハンモックの上で、携帯メールを打っていたりとか(笑)、海外旅行中も100%仕事から離れることはできないのが現実です。

あと、家族との時間を大切にしようと思うようになりました。夫と一緒に旅行に行ったり、彼の家族に会ったり。充実したプライベートの時間があると、仕事がより一層楽しいと感じられるのかもしれません。

企業の中で、“自分らしさ”ってどのように出していったらいいのでしょう。


-まず「私って、○○なタイプ」という決め付けをしないこと。さらに、私が求められているバリュー(価値)は、何なのかということを常に考えています。ここで、どんなプロフェッショナリズムを求められているのか。私は、プロとしてここに来たのだから、それについては、きちんと結果を出していかなくてはいけないと思っています。

ところで、仕事が忙しい女性はギスギスしてそうとか、時間がないから家が片付いていないだろうとか思われがちですよね。私はそう思われるのは嫌だし、当たり前でおもしろくないので(笑)、家はキレイにしています。朝食も、毎朝作ってるんですよ。意外でしょう?




最後に。

福田さんにとって、イイオンナの条件は?


-知性と母性を兼ね備えた白洲正子さんみたいな女性です。夫の次郎さんを知的に刺激し、そして妻、女性として刺激し、かつ癒しの存在でもあった。さらに、ひとりの人間として優れた功績を残しているところが素晴らしいですね。

自分のキャリアで業績を残すというのも、その人の努力の結果ですが、もう一歩進めて、周りの人を癒したり、幸せにしたりできる「女性らしさ」も大切にしていきたいと思っています。

インタビュー/文 川崎あゆみ

福田 桂子さん

PROFILE

福田桂子さん
株式会社 新生銀行
マーケティング部 部長


1968年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、大手流通業に入社、その後、LVMHグループでの勤務を経て、2005年春、新生銀行に入行。マーケティング部部長として、リテール部門の宣伝・広告・販売促進・PRの指揮を執る。


株式会社 新生銀行
http://www.shinseibank.com

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